松尾大社(京都市西京区)

松尾大社(まつのおたいしゃ)は飛鳥時代に建立された神社。

 

大宝元年(701年)に文武天皇の勅命を賜わった秦忌寸都理(はたのいみきとり)が勧請して社殿を設けたとされる。

 

山の神を祀る。洛西の総氏神

 

平安遷都の際、上賀茂神社下鴨神社とともに「皇城鎮護(おうじょうちんご)の社」とされた。「賀茂の厳神、松尾の猛霊」と並び称された。

 

醸造祖神、酒造の神様

渡来民族の秦氏(はたうじ)は酒造技術をもち、秦氏室町時代以降、松尾大社を一族の氏神と仰いだことから。

 

延命長寿の御神水

「亀の井」に沸く名水。酒に入れると腐らないとも言われる。

 

神の使い、亀と鯉

太古、御祭神「大山咋神」(おおやまぐいのかみ)が川を渡るときに緩流は亀、急流は鯉に乗ったという伝承から。亀は延命長寿、鯉は立身出世の象徴とされる。

 

神像館

御神像21体を通年公開している。「神様には姿形がないという考えから、そもそも仏像と比べて御神像は数が少ない」(西村伴雄広報)。

 

庭園

重森三玲(しげもりみれい)が手掛けた4つの庭園がある。

 

 

【出典・参考】